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【現役専門学校教員が解説!】理学療法士になるために必要な勉強時間

理学療法学科

これから理学療法士を目指そうと思っている方は、勉強についていけるのだろうか…どれくらい勉強すればいいのだろうか…などの不安がありませんか?

 

理学療法士は国家資格であるため、勉強も大変だと思いますよね。

 

この記事では、専門学校の学生たちがどの程度勉強をしているのかを紹介します。これから理学療法士を目指そうと思っている方、現在理学療法士になるために学んでいる方にも参考になる内容になっています。ぜひ最後までご覧ください。

理学療法士になるために必要な勉強時間は?

理学療法士になるために必要な勉強時間は、個人の能力に大きく左右されます。

 

国家試験に合格するためには、たくさんの知識を覚えなければなりません。そのため、単純記憶の得意、不得意によっても必要な勉強時間が異なります。

 

また、単純記憶だけではなく、論理的な思考も必要です。国家試験合格のためには、単純記憶と論理的な思考が必要なのです。

 

得意な勉強内容によって必要な勉強量が異なるため「1日◯時間必要だ!」とは一概に言えません。

 

参考程度に、本校の学生が国家試験までにどの程度の勉強をしているのかをお伝えします

本校の理学療法学科の学生の勉強時間

養成校で1番勉強する時期は、4年生の夏以降です。本校では、早い学生は7月頃から国家試験に向けた勉強をはじめ、9月頃からは本格的に取り組んでいくケースが多いです。

 

勉強はじめは1日1時間〜2時間程度ですが、本格的に取り組んでいる時期は平均1日5〜6時間程度です。1番勉強している学生で1日10時間やっている方もいます。

 

国家試験の勉強量は、1〜3年生までの勉強の積み重ねがどれくらいあるかに左右されます。まじめにコツコツ勉強してきた学生は、やってきていない学生と比べると、国家試験合格のために必要な勉強量が少なくすみます。

 

1~3年生のときの勉強をサボってしまった学生は、4年生の国家試験勉強で大変な思いをしてしまいます。

 

コツコツ勉強をしていれば、余裕を持って国家試験には合格できるはずです。

 

これから理学療法士を目指す方は、ぜひ1年生のときから国家試験を見据えて、コツコツ勉強をしてください。

 

静岡東都医療専門学校が取り組んでいる国家試験対策はこちらの記事で詳細を確認していただけます。

理学療法士になるための道のり

理学療法士になるためには、養成校を卒業し国家試験に合格しなければなりません。

 

また、実際の病院や介護施設などで、実習を行う必要があります。

 

この2つが理学療法士になるための道のりで、1番高い山でしょう。普段の授業や期末試験なども大変ではありますが、実習や国家試験に比べれば優しいものです。

 

実習では、実際の患者さんの身体を評価させていただいたり、リハビリを見学させていただいたりします。1年生〜4年生まで、各年で1回は実習を行います。

 

実習期間は各学年で違いますが本校の場合、長い実習は8週間行います。実習のための勉強、実習中に必要な勉強を各自が行うため、それなりの勉強量になるでしょう。

 

この実習をのりこえ、養成校を卒業し国家試験に合格できた方のみが理学療法士になれるのです。

国家試験勉強以外での勉強量について

国家試験以外で、それなりの勉強量が必要になる時期は次のとおりです。

  • 期末試験前
  • 実技試験前
  • 臨床実習

本校の場合は、前期・後期の授業の期末試験をそれぞれ学期末に行います。専門的な内容の試験になるため、それなりの勉強量は必要になるでしょう。

 

また、期末試験とは別で、実技試験を行う場合もあります。理学療法士は、患者さまの身体の評価をしたり、リハビリをしたりするので、実技能力も必要です。そのため、実技能力の確認のための試験も行う必要があるのです。

 

実技を行うにも、さまざまな知識が必要であり、実技の手順を覚える必要もあるため勉強と実技練習が必要です。

 

臨床実習では、学校で学んだことを実践したり、実際の患者さまのリハビリを見学したりするため、多くの知識や技術が必要になります。そのため、臨床実習前から学校で実技練習をしたり、これまで学んだことを復習したりします。

理学療法士になるためにはどんな勉強が必要?

理学療法士になるためには、幅広い分野の知識を身につけることが求められます。以下に、理学療法士になるための勉強内容について詳しく説明します。

 

──骨や筋肉などの身体の構造の理解──
理学療法士は、人体の構造を詳細に理解している必要があります。骨、筋肉、関節、神経系の位置や機能を学びます。これらの知識は、患者さまの体の状態を正確に評価し、最適なリハビリテーション計画を立てるために不可欠です。

 

──身体機能とその特徴の理解──
身体の各部位がどのように機能し、どのように連携して動作を行うかを理解することも重要です。歩行、手の動き、姿勢など、日常生活で行われる動作のメカニズムを学びます。これにより、患者が失った機能を回復するための具体的なアプローチを設計します。

 

──リハビリテーションのポイント──
患者のリハビリを行う際には、多くのポイントに気をつけなければなりません。例えば、過度な負荷をかけないようにする、適切な運動量を設定する、痛みの管理を行うなどです。これらのポイントを押さえることで、効果的かつ安全なリハビリを提供できます。

 

──病気や手術の知識──
理学療法士は、さまざまな病気や手術に関する知識も必要です。脳卒中や骨折、関節炎などの疾患、あるいは人工関節置換術や脊椎手術などの手術後のリハビリテーションについて学びます。各疾患や手術の特長を理解することで、患者に適したリハビリテーションプランを提供することが可能になります。

 

──専門用語の習得──
初めのうちは、多くの専門用語に戸惑うかもしれませんが、学び続けることで次第に慣れてきます。解剖学や生理学、運動学などの専門用語を覚えることは、理学療法士としての基礎を築くために重要です。

 

──実践的な技術の習得──
理学療法士の勉強は、理論だけでなく実践的な技術も含まれます。実際に患者さまに接し、リハビリテーションを行う中で得られる経験は、教科書だけでは得られない貴重なものです。

養成校入学前にどんな勉強をしておけばいい?

入学前から特別な勉強の必要性はありませんが、何かはじめておきたいという方は、筋肉や骨の名称から覚えるといいでしょう。

身体の各部位の名称を覚えることは必須であり、授業内容の理解度も変わってきます。

 

または、自分が興味・関心がある分野の勉強や本を読んでおくのもいいでしょう。入学前から学ぶ意欲を高めておくことをおすすめします。

理学療法士になってからも勉強は必要

「理学療法士になったら勉強は必要ない」ということはないです。理学療法士になってからもたくさんの勉強が必要です。患者さまにリハビリを提供するためには、より実践的な勉強が必要になるのです。

 

国家試験勉強のように、1日何時間も勉強するわけではないですが、就職先での勉強会だったり、研修会に参加したりして自己成長のための勉強は続ける必要があります。

周囲のサポートがあればきっと合格できる

理学療法士になるためには、それなりの勉強量は必要です。これは国家資格であるため避けては通れない道です。他の国家資格でも、同じくらいの勉強量は必要であるため、理学療法士が特別大変というわけではないでしょう。

 

将来、国家資格を有していれば多くのメリットがあります。理学療法士になるまでの道のりは簡単ではないですが、周囲のサポートがあればきっと国家試験に合格できるはずです

 

静岡東都医療専門学校では、普段の勉強から臨床実習、国家試験対策まで手厚くフォローをしています。先生と学生との距離感が近いため、質問や相談がしやすい環境です。

 

オープンキャンパスにご参加いただければ、勉強しやすい環境であることを実感していただけると思います。ぜひ、オープンキャンパスに参加してみてください。

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