理学療法士と作業療法士の違いを理解しよう!リハビリ内容から給料まで詳しく説明
理学療法学科
理学療法士と作業療法士の違いはわかりにくいですよね。仕事内容や対象とする患者さんなど、明確な違いがあります。
この記事では、理学療法士と作業療法士の違いをわかりやすくまとめています。最後までご覧いただければ、自分がどちらの職種が向いているのかがわかるでしょう。
理学療法士と作業療法士の違い
リハビリ職には理学療法士と作業療法士、言語聴覚士があります。ここでは、理学療法士と作業療法士の違いについて説明します。
対象者の違い
理学療法士が対象とする患者さま
おもに骨折や脳卒中などにより、身体の運動機能に障害を抱えている患者さんを対象としています。リハビリ対象の年齢は0歳〜で上限はありません。
作業療法士が対象とする患者さま
作業療法士は日常生活活動や社会参加に障害を持つ方を対象とします。理学療法士と同様に骨折や脳卒中の患者さまのリハビリも行いますが、精神障害や発達障害をもつ方も対象としています。
働く場所
理学療法士、作業療法士が共通して働いている場所としては、総合病院、大学病院、リハビリ病院、介護施設などです。
それぞれが専門とする分野があるため、若干の働く場所の違いもあります。
理学療法士は身体機能の障害に対してのリハビリを専門としています。そのため、筋肉や関節、動きについてのプロフェッショナルです。そのため、病院以外の選択肢として、フィットネス、ジム、スポーツ関連で働けます。
作業療法士は身体機能以外に、精神障害や発達障害も専門としているため、精神科病院や児童福祉施設などでも働けます。
資格取得まで
理学療法士、作業療法士どちらも国家資格であり、養成校で3年または4年修了しなければいけません。
学ぶ科目の違いはありますが、資格取得までの流れに大きな違いはありません。
理学療法士と作業療法士のリハビリ内容の違い
理学療法士と作業療法士が行うリハビリ内容には違いがあります。
理学療法士は、身体の運動機能の維持・改善するためのリハビリテーションを提供します。運動療法、徒手療法、物理療法など多岐にわたり、筋力や柔軟性、バランスの向上を目指します。
一方、作業療法士は、日常生活活動や社会参加を支援することを重視しているのです。日常生活動作訓練(食事、着替え、整容など)、手工芸活動、家事動作訓練、社会参加支援、認知機能訓練などを通じて、患者さんの生活の質を向上させ、自立を支援します。
理学療法士と作業療法士どちらが難しい?
理学療法士と作業療法士にはそれぞれ固有の難しさがあるため、どちらのほうが難しいとは一概には言えません。
理学療法士は身体機能を考えなければいけませんし、作業療法士は心理的支援や認知機能の問題を考えなければなりません。そのため、自分の興味関心がどこにあるのかにより、感じる難しさは変わるでしょう。
理学療法士・作業療法士給料
理学療法士と作業療法士はどちらもリハビリ専門職であり、業務内容も大きく変わらないため、給料に大きな差はありません。
理学療法士と作業療法士の年収は432.5万円です。
理学療法士と作業療法士どっちを目指せばいいの?
理学療法士と作業療法士どちらを目指せばいいのかは、あなたがどんな人に、どのようなサポートをしてあげたいと思っているのか、興味関心がどこにあるのかです。
どんな人に何をしてあげたいか
あなたはどんな人に、どんなサポートをしてあげたいと思っていますか?
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自分が怪我をしたときに、スポーツ復帰できるように、さまざまなリハビリをしてくれた理学療法士みたいになりたい。
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祖母のリハビリをしてくれた作業療法士の方が、いつも祖母に寄り添って優しい言葉かけをしてくれていたのに感動した。そんな作業療法士に私もなりたい。
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あなたが、どんなサポートをしてあげたいと思っているのかで、目指すべき職種が変わります。
もし、コミュニケーションや飲み込みについてサポートしたいと思っているのであれば、言語聴覚士を目指すという道もあります。
興味関心
あなたはどのようなことに興味関心がありますか?
理学療法士向きな興味関心
・身体の動きに興味がある(なんで人間って歩けるの?)
・筋肉や関節に興味がある
・運動やスポーツに興味がある
作業療法士向きな興味関心
・心理的な分野に興味がある。
・手工芸のような創造作業に興味がある
・日常生活の動作をサポートしたい
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